神様なんて星の数ほどですよ

タイトルの言葉は、90年代に出版されたマイナーなマンガ誌の作品中のセリフ。
もはや誌名も作品タイトルも作者名すら記憶から失せてしまったが、この言葉だけは何故か頭の片隅にしっかり残っていた。

曖昧な記憶を手繰って、どんな話だったか思い出してみる...。

SF風味のファンタジー
最終回で主人公とその仲間達は「神」の使者(?)と名乗る敵と遭遇し、それを倒す。
そしてこの世界に「神」と名乗る強大な力を有する存在を認識した。

女性キャラクターの一人が問い掛ける。
「『神』って何なのかしら」

これに対して仲間の一人の答えがタイトルのセリフだった。
自分は別に、宗教観に対して何か言いたい訳ではない。
ただ、「神」という言葉を聞くと、何故かこのセリフが頭の中から聞こえてきたりする事が度々あったりした。
まあ、あの頃の自分はとても青かった。故に絶対的で不可侵な権威であり、多くの人々にとって不可欠なバックボーンたる「神」に対して、
「お前なんか星の数ほどいる奴らの一人じゃねーか」などと、反抗心を剥き出しして抗っていたのかなと。

その記憶を微かに引きずりつつ、現在に至るわけで。

恥をさらすのは別に今に始まった事ではないが、それにしてもあの頃は神様にまで刃向かっていたのかと思うと、顔やら首筋やらが痒くなる。
ちなみに今、自分が帰依したいと思う神はこの世界にはいない。